4日目も雨走行でスタート。
もう雨でもいいやと思った。
ここ二年間、天気に恵まれた北海道ツーリングだったので、実は雨の日の楽しみ方を知らない。
今日は根室に行こうと考えたが、走り出したら斜里の直線が気持ちよく、なおかつ知床方面の空が明るいのでなんとなく知床に来てしまった。天候に恵まれない年もあるのだと納得し、無計画で走ってみようと思う。
三年前にここへ来た時は夕方の逆光で遠くまで見えなかった。今日は曇り空だけど、空まで続く一本道の感じがよく分かる。もしかしたら今回の旅はiPhoneだけで撮影が済んでしまうかも(笑)。でもまあ、iPhoneのカメラは出来が良くそれなりの臨場感ある写真が撮れてるでしょ?
斜里のこの写真の場所→まっすぐ道路の終点で出会ったハーレーさんと情報交換したら、知床から先のウトロ~羅臼は深い霧で行く価値がないとのこと。
今日は晴れたら多和平でキャンプして去年チャリダーで今年からオフ車のバイク乗りに劇的に転身した女子と合流の約束をしている。昼まで天候が回復しなかったら、今夜はライダーハウス泊をする事になっている。
雨雲が全然切れそうにないので観光はあきらめて、父親の誕生日に海産物を贈ろうと思い、網走~斜里の直線をまた走る事にした。
雨に当たり写真が撮れていないのだけど、10km近くも続く直線と網走近くの原生花園の直線は、何度走っても北海道のスケールの大きさを感じる。
雨の日の楽しみ方は未だに分からないけど、丸三日間も雨走行していれば、無心で好きな音楽を聞きながらボーっと走るのも悪くないと思えてきた。
奥さんと子供を置き去りにして遊んでいて悪いなぁと思ったり、走りながら難しい事を考えたり、景色を眺めてただ走る。
網走の市場で、父親への贈り物の購入を済ませてランチした。
ドライブイン的な市場だけど、注文したイクラ丼はなかなかご飯に到達しない大量のイクラがのっていて、食べ応えたっぷり。食べ終わるのに相当の時間を要した。食事後も天候は回復せず、今夜のキャンプはあきらめて屈斜路湖の「ライダーハウスめぐみや」に予約を入れた。
あとは宿を目指すだけ。雨足が次第に強くなり、ただ目的地を目指すだけの走行となった。そして宿に着いて無事、チャリダー女子との再会を果たし、弟子屈の街まで夕飯を食べにちょろっと走り、情緒溢れるワイルドな露天風呂に入浴しに行ったりした。
チャリダー女子とは一年ぶりの再会なんだけど、なんとなくずっと前から友人のような錯覚に陥る。たぶん勝手に旅の友だと思っているからだ(笑)。こういう友人は大切にしたい。
(実は今年、北海道へ行けなくなってしまい、その残念な想いを癒すお手伝いをしてくれているんです=彼女。現地レポートや風景の写メを送ってくれて、とっても助かっています。ありがとう!)
そして夜は気の合う他の旅人と楽しく深夜まで宴会。旧車乗りの同い年のライダーがいて、話題の大半が古い車やバイクの話。さらには居合わせた旅人が偶然にも5名もデサイナー。同業者だと会話のベクトルが合ううのか、とっても楽しかった。
バイアルス。単気筒でいい音してた。ビンテージバイクもいいなって思った。
ようやく雨な北海道の楽しみ方が、ちょっと分かってきた夜だった。